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株式会社俺が運営するお笑い芸人からの就職/転職「芸人ネクスト」〜お笑い芸人から就職/転職して社会で活躍している事例①:薗田様の場合
2018.8.9
お笑いをやっていたことに後悔はない。何かに打ち込める自分であり続けたい。
【プロフィール】
薗田雄介さん 33歳
ワタナベコメディースクール入学後、浅井企画、ソニーミュージックアーティスツにてお笑い芸人として9年間活動。
テレビと舞台を中心に活躍する。32歳でお笑い芸人を諦め、社会人として就職。
― 本日はどうぞよろしくお願いします。
さて、さっそくですが、お笑い芸人になろうと思ったきっかけを教えてください。
薗田さん(以下敬称略):人を楽しませることが好きだったので、その延長で、「お笑い芸人」って楽しそうな職業だなと思っていました。
専門学校時代に、お笑いライブやM-1のような大会への出演といった経験を重ね、本格的にお笑いをやりたいという思いが強くなり上京を決めました。
上京してからは養成所に通い、23歳から約9年、お笑いの世界でやってきました。
- 何がきっかけで、芸人を辞めようと思ったのでしょうか?
薗田:始めの5年目くらいまでは、自分のことを”すごいおもしろい”と思ってやってました(笑)。
しかし、”あれ?俺おもろしろくないな…”と気づきはじめて、それからは、悔しいから意地でやっていたところもあります。
まあ、正直おもしろくないなと、うすうす気づいているけど、認めたくないので、強がってやってたんですね。
コンビの解散や、彼女との将来を考えることが重なり、お笑い芸人をやりきったという実感もあって、辞めることを決めました。
相談のきっかけは“仕事が楽しい”だった
― 中北さん(芸人ネクスト代表)に相談しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
薗田:もともとお笑い芸人時代知り合いました。中北は元芸人ながら普通に企業で働いて、なおかつ“仕事が楽しい”と言っていました。
自分の周りには、生活のために仕方なく働いているという人が多く、それが普通だと思っていたので、自分と同じような道を歩んだ人が、仕事を楽しんでやっているというのは、単純に、すごく素敵なことだなと思いました。
― 転職にあたって受けた「芸人ネクスト」の教育はどんなものでしたか?
薗田:社会人の基礎となるビジネスマナーや、仕事の進め方、基本的なパソコンスキルを教えてもらいました。
中でも新鮮だったのは、「PDCA」という考え方です。
“仕方なく毎朝会社に行って、週末の休みに向かって働いている”というイメージがすごく変わりましたね。
また、面接で自分をアピールするために、自分自身を振り返る機会もありました。
人は自分と向き合うってことから、逃げたがるじゃないですか。でも、そこから逃げないで考えなあかんっていう、そういう時間を作ってもらったことは、すごく貴重な機会だったと思います。
教育プログラムは“お笑い芸人から社会人になるための3つの問題を解決する設計”となっている。
― 薗田さんの感想を受け、中北さんから何かありますか?この教育プログラムを作った想いを教えてください。
中北:お笑い芸人が、社会で活躍できない理由は大きく3つあります。
1つ目が、転職の術を知らないということ。転職サイトの活用方法や、どのように就職するのか?を知りません。
2つ目が、社会人の基礎スキルがないということ。
3つ目が、お笑い芸人自身だけでなく、受け入れる企業側も、強みの活かしどころが分からないということです。
この3つの問題を全て解決できる教育プログラムと体制を創っています。
本来のポテンシャルを引き出す教育だけでなく、やりたいことができる転職先もあわせて手配することで、双方が最大限強みを活かせる環境を整えています。
「芸人ネクスト」を本格的に始めたのは今年の7月からですが、ありがたいことに、大手企業様からもお声がけいただけるようになってきました。
― 教育プログラム後、薗田さんは、どんなお仕事に就いたのでしょうか?そのお仕事を選んだ理由はありますか?
薗田:現在は、特別養護老人ホームでリハビリを担当しています。みなさんと毎朝体操したり、カラオケを一緒に歌ったりとか、ちょっとした脳トレのゲームをやったりしています。
高齢になると身体を動かすのが嫌になってきますが、どうしたらもっと楽しくコミュニケーションをとりながら、生活できるのかなということを考えるのは、すごく楽しいです。
いろいろな可能性もあり、仕事のテーマとしてもすごくおもしろいです。
自分はお笑い芸人のときから、人に恵まれ、いろんな人にお世話になってきました。
それに値するものを事は、人に還元できいないなと思い、お年寄りに仕え貢献できる仕事でもあるので選びました。
相手にとって必要なことを伝える力。ネガティブをポジティブに捉え直す力。
― お笑いで培ってきたことは、現在の仕事で活かせていますか?
薗田:芸人は言葉を扱う仕事なので、どのような言葉が相手にとって必要なのか?を丁寧に組み立て、伝えることができると思っています。
あと、メンタル面は強いと思います (笑)。何か注意された時やネガティブなことを言われても、ポジティブに捉え直す技術があると思います。
お笑いをやってたことは、自分にとって本当によかったと思っているので、これからもっと、経験を活かした、できることを増やしていきたいと思っています。
後悔が無くなるまでお笑い芸人は続けて欲しい。やりきった人に紹介したい。
― 「芸人ネクスト」をどんな人に勧めたいですか?
薗田:後悔がなくなるまで、お笑い芸人は続けてほしいと思います。だけど、もし、もう辞めようと、やりきった後にきっぱり思う人がいたら、紹介したいと思いますね。
中北もお笑い芸人をやっていたので、やっていた人の気持ちを絶対理解してくれます。
お笑い芸人をやっていた期間を、何もやっていない時期と捉えず、ポジティブに活かしてくれようとするから、就職先の幅は広がると思います。
また打ち込める何かを探したいと思う人にとっては、近道になると思うので、「芸人ネクスト」をお勧めしたいです。
中北も自分も、お笑い芸人の時と同じモチベーションで、普通に社会人としてやっている。
それって多分みんな気になると思うんですよ。
中北:ありがとうございます。確かにモチベーションは変わっていませんね。むしろ今のほうが高いのかもしれません(笑)
薗田:それって本当に素敵なことだと思います。
芸人を辞めてから、次にやりたいことを見つけて、また打ち込みたいと思っても、本当にやりたいことを選択できる人ってほとんどいないと思うんです。
諦めて現実を見るっていう言葉を使っちゃうので。そうじゃない可能性を中北が支援していますよね。
― 最後に、薗田さんに質問です。今の仕事は楽しいですか?
薗田:楽しいですね・・・でも、今は、まだ苦しい時だとも思います。
最初は何も分からず、思うように仕事ができないから、悔しい思いもする。でも負けたくないから、一生懸命やる。
そこで初めて楽しさが生まれてくると思っているので、これからもっと楽しさを得られるようになったらいいなと思っています。自分で選んだ道なので、そこに対して後悔せずにがんばろうと思っています。
― 本日は、貴重なお話を伺いさせていただき、ありがとうございました。