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非公開: 「芸歴11年分の遅れ」を取り戻す覚悟で就職。大阪王将のマーケティングを担う元芸人・石井聡子さんを導いた“人脈”と“即決力”

2020.2.10

「元芸人」のイメージからは程遠い、キラキラしたオーラを放つのは、芸歴11年というキャリアをもつ石井聡子さん。

現在は『大阪王将』を展開するイートアンド株式会社でWEBマーケティングを担当。芸人引退後は自らの人脈を活かして就職・転職をし、社会人歴5年目にして複数社経験しているという珍しいキャリアの持ち主です。

「昔から決断は早いんです」と笑う石井さんは、実際に今も芸人の方から就職について相談を受けることがあるそう。今回は上司の松本吉浩さんも交えて、どのように社会人としてのキャリアを開拓してきたのかを聞きました。

<プロフィール 石井聡子さん>
イートアンド株式会社 マーケティング室にてWEBマーケティングを担当。高校卒業後NSCに入学し、コンビ「ジェシカ」(松竹芸能所属)、コンビ「キャラメル」(ワタナベエンターテインメント所属)として「門脇聡子」の名前で30歳まで芸人として活動していた。引退後はゲーム会社、番組制作会社、広告代理店を経て、2019年11より現職。芸歴11年、会社員歴5年。

(左:芸人ネクスト・古崎瞳、右:イートアンド・石井聡子さん)

「多様化する個の時代」は“芸人”にこだわらなくてもいい

ーー芸人を目指したきっかけを教えてください。

石井さん:中学のときに友達に誘われて、文化祭で漫才をしたことがきっかけです。笑ってもらう楽しみを知ってしまってから、目指すようになりましたね。周囲に「お笑いやりたい!」と言い続けていたおかげか、高校2年生のときに知人を介してNSC(養成所)の先生にお会いすることができたんです。「今すぐにでも高校やめて入りたいのですがどう思われますか?」と進路相談したら、「やめときなさい。まずは知識も必要なのでしっかりと勉強しなさい」とアドバイス頂き、高校卒業後にNSCへ入りました。

ーーNSCを卒業してからすぐに事務所に所属されたようですが、どんな活動をしていたのですか?

石井さん:事務所に恵まれていたこともあって、ライブに出たり、番組のロケや前説の仕事をしていました。無人島生活など、いろんな体験をさせて頂きましたね(笑)。でも、毎月食べていけるほどの収入はなく……並行してアルバイトもしていました。

ーー芸歴11年と長く活動されていましたが、芸人を辞めたのはどういった経緯だったのでしょうか?

石井さん:このままでは難しいなと。それに、当時ちょうどSNSが盛り上がってきていて、タレントさんのような活動をしている一般の方や、今でいうインフルエンサーが増えてきた時期でした。「多様化し個が表現できる今、芸人というカテゴリーにこだわらなくても、人を笑わせる・楽しませることってできるんじゃないか」と思い、引退を決意しました。

ーー迷いはありませんでしたか?

石井さん:ありましたよ。でも、昔から決断は早い方なので、すぐ動きました。

4社中3社は人脈で入社? リファラル採用を活用

※リファラル採用…自社ですでに働いている社員からの人材の紹介や推薦による採用方法

ーー芸人を引退されたあと、今の会社に入るまでに3社経験されています。就職・転職活動はどのように行ったのですか?

石井さん:人脈と言いますか…人に恵まれていたとしか言いようがないです。4社中3社がリファラル採用ですね。もちろん面接はしっかりありましたよ。紹介でチャンスを下さった周りの方々のおかげで、「こういう仕事したいな」と思っていた仕事をしてくることができたんです。そして、とにかく芸歴11年間分の会社員としての遅れを取り戻そうと必死に努力していました。

ーー多くの芸人の方は就職活動に苦労すると聞きますが、ご自身の人脈で就職し続けてきたとは、すごいですね。

石井さん:ありがたいですよね。ただ、自身でやっていたことと言えば、人が好きで、いろんな方と日頃から近況連絡を取っていたんです。「今こんなことやってます!」とか、「社会人の先輩として、いろいろ教えてください!」とか、年齢や職業問わず気になることがあればすぐご連絡していました。そして、チャンスを頂ければ即決で決めることがきっかけになっていたんだと思います。

ーー今の会社に就職される際はどうされたのでしょうか?

石井さん:イートアンド株式会社には、エージェント介して転職活動し応募して入った企業なんです。志望理由は2つあって、1つ目は、結婚を機にオンとオフ切り替えられる会社で長く働きたかったこと。2つ目は、今までのキャリアを活かして“自分の好きなもの“に関わる仕事をしたい思ったことです。

数ある好きなものがある中で、仕事にしたい好きなものってなんだろう?と考えた際に、過去、ご当地キャラに携わる仕事をしていたこともあり、「地域を盛り上げたい」という気持ちがありまして。そこで、大阪発祥の好きな飲食店『大阪王将』がぴったりなのでは? と思い、ピンポイントで『大阪王将のイートアンドでマーケティングの求人はありますか?』と大手エージェントに相談しました。

そのまさかのピンポイントでまさかの求人があり、すぐ応募しました!もう、受かる前から勝手に運命感じてましたね(笑)。

古崎:エージェントの方はちゃんと対応してくれましたか? 弊社の中北は芸人時代に全く相手にされなかったようです……。石井さんと違って、職歴もなかったので。

石井さん:とても丁寧な対応でしたよ。そのエージェントの方には芸人の友人がいらっしゃるようで、「お気持ちわかりますよ」と親身にサポートしてくださいました。転職活動の時って心折れることも多いので、私はサポートがあってよかったと思っています。そのおかげで昨年の11月に入社し、WEBマーケティング担当としてWEB周りの企画・運営をしています。

ーー実際に入社してみて、いかがですか?

石井さん:楽しいです!びっくりするくらい、入社初日からすごく馴染みやすかったです。社員の皆さんのおかげですね。

(上司の)松本さん:昔からいるかのような、社風とのフィット感がすごかった(笑)。やはり持ち前の勢いと「大阪っぽさ」が良かったのかも。

ーー松本さんは石井さんの面接も担当されたのですか?

松本さん:そうです。「お客様と一緒になって盛り上がっていただけるような元気溢れる方」に来てほしいと、求人票に書いていたのですが、まさにそんな方が来てくれました。

実際、石井が入って腑に落ちたのは、お客様を喜ばせるプロ意識です。試食会のイベント準備をするときなど、ズバズバと意見を出してくれるんです。僕らはこれまで「楽しく盛り上がりましょう」というふわっとした感じでやっていたのですが(笑)、石井は全然違いました。お笑い芸人時代に培ったプロとしての矜持があるんだと思います。逆に勉強になりますね

ーー石井さんはどんな提案をするのですか?

松本さん:ご利用いただくお客様が喜ぶシーンを常に想像して、先回りしてSNS連携させた企画を用意して盛り上げたり、お客様の立場になって、イベントでうまく綺麗な写真が撮れるように照明を準備したりなど、先読みして細やかな準備を徹底的にします。コト(エンターテイメント)としての食シーンの提案に関して、非常にアグレッシブですね。

ーー前職の経験が活かされているように思いますが、芸人時代に培った力も役立っていると感じ瞬間はありますか?

石井さん:ありますね。まず、何をするにも周りを楽しませよう!と思うエンターテイメントな気持ちを持てたことです。そして、実は、大人しくて人見知りな性格を、どうにか打破したのは芸人時代なので。もし芸人をやらずに就職していたら、もう少し違った性格だったかもしれませんね(笑)。

「芸人のキャリアはプライスレス」だけど……

ーー石井さんは、お笑い芸人からの転職サービス『芸人ネクスト』についてどう思いますか?

石井さん:いいと思います!もし自分が就職しようと決めたときにあったら、いち早く使っていたと思います。私は、芸人を辞めたとき一気に夢(目標)を失いました。職業を芸人しかしてこなかった人生だったので、どうしたらいいのか全くわからなかったんですよね。それに、「辞めた=負けた」と思われたくないアホなプライドが先走って、自分がやりたいことよりも、肩書等を気にしてしまうところもありました。

そんな風に迷ったり悩んだりしているときに、きちんと自分自身を振り返らせてくれて、前向きに次の目標に向かっていくサポートをしてくれるのは、すごくいいなと思います。引退時に既にやりたいことが決まっている方であっても、就職先を探すエージェントとして、芸人の強みを知っている芸人ネクストさんを利用するのは良いと思いますね。

松本さん:石井と一緒に働いていてつくづく思うのは、11年間の芸人としての経験はプライスレスということ。弊社のブランディングには、楽しさやイキイキとしていることは外せません。その上で、僕らみたいな会社員やずっと社内にいた人には出せない価値を、石井は持っているとのだと思います。

石井のように、芸人さんとして培ったものが、そのまま企業のリソースになることってあると思うんです。芸人ネクストさんにはぜひそうしたマッチングの役割を担ってほしいですね。

古崎:ありがとうございます。企業側はもちろん、芸人さんにも、自分のやってきたことを活かして活躍できる場があることをお伝えしていきたいと思います。

ーー最後に、就職を考えている芸人さんにメッセージをお願いいたします!

石井さん:自分のところにもたくさんの後輩たちが相談に来るのですが、伝えているのは、就職するなら新しいことをちゃんと吸収していこうという姿勢が大事ということです。採用は、企業にとっても大きな買い物(投資)です。時間を費やし、慎重に行なっています。その企業の思いも踏まえて、自分を活かせる会社への就職を頑張っていただきたいです。

たしかに松本さんが仰るように、芸人のキャリアが生きることもありますが、芸人をやってきた分の遅れを取り戻す覚悟は必要だと思います。私も1社目のときはパソコンの電源の位置すらわからないような状態でしたから(笑)、人より早めに出社して、タイピングの練習をしたりしていましたね。

夢をなくした状態ってすごく辛いと思いますが、芸人ネクストさんを使ったり、誰かと話したりする中で次の目標を見つけてほしいと思います。頑張ってください。

ーー石井さん、松本さん、お忙しい中ありがとうございました!

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